地下アイドルたちのトラブル

アイドルとして人気が出ると、生意気になり、やがて大きな問題を起こすという子は珍しくありません。
そこにはやはり、まだまだ肉体的にも精神的にも未熟な若年から、大人社会の酸いも甘いも知り、大金を手にし、世の中、ちょっと頑張れば、何でも自分の思う通りになるという自負が芽生えてしまうのでしょう。

しかし、誰でもが容易にアイドルと呼ばれる存在になれるようになった今、本当に売れっ子としてテレビやイベントなどで活躍している子たちは、それなりに素質があり、努力した事も否めません。
だからこそ、その代償として、勿論、秩序を踏まえた上でという条件付きではあるものの、多少の我が儘は許されてもいいという部分はあってしかるべしだろうと思われます。

ところが昨今、まだ、そうした自分の夢を殆ど叶えてもいない地点にいるタレントたちが、全国至るところで様々なトラブルを引き起こし、自らの可能性を絶ってしまう事件が後を絶ちません。
彼ら彼女らは、現時点においては、メディアや大きなイベントに登場する事がめったになく、各地に点在する市街地のライブハウスで謳ったり踊ったりしながら、運良く行けば、僅かな金銭的利益を得られるという日々を送っている身で、“地下アイドル”や地方在住なら“ご当地アイドル”と呼ばれる存在です。

しかも、こうしたアイドルが出演を許されるライブの多くは、ギャラを支払うのではなく、チケットノルマ1人何枚という形で逆に出演料を取る仕組みになっていて、それ以上のチケットを売って初めてチャージバックいくらという計算によるペイが発生します。
そのため、そのノルマが達成出来なければ、自腹で出演料を納めなければならず、それが払えなかったために暴れて警察に保護された子が出た事は、結構Twitterで騒がれましたから、記憶にある方も多い事でしょう。

また、この手のライブにおいては、当日になって出演をドタキャンするのもざらで、それでも、まだ電話連絡一本入れて来る子は良心的!
誰もが当たり前のように無断で舞台に穴を開けると言うから驚きです。
そこに、お金をもらってお客様を喜ばせるという意識を持つ売れっ子と、お金を払ってお客を楽しませなければならない地下族たちの悲惨な現実との大きな違いがあるのでしょう。

けれど、元々アイドルやお笑い芸人になるべく人材というのは、お金を払ってでも人を笑わせたい、笑顔にしたいという思いがあってしかるべしで、そのチャンスをもらいながらも、自らの手で潰すというのはいかがなものでしょうか?
今をときめくAKB48でも、秋葉原の劇場で初めてライブを行った2005年12月8日分の入場者数はたった7人!
翌年リリースされたファーストシングル「桜の花びらたち」はインディーズで、その後、「会いたかった」でメジャーデビューし、2007年には紅白初出場を果たしたものの、まだまだオタク系アイドルとしての人気と知名度しかなかったと言います。
それを考えると、少なくとも1期生たちは、確実に地下アイドルに極めて近い心境を味わった訳で、もし、その間に、彼女たちの何人もが、こうしたトラブルを引き起こしていれば、今の地位は得られなかった事でしょう。

無論、今時のこんな地下アイドルたちだって、そんな事は百も承知!
それでも、現状に耐えきれず、ついつい身勝手な言動に出てしまうというところに、厳しいようですが、売れっ子にはなれない大きな理由が潜んでいるのではないかと言えそうですね。

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